アップルは、重要な新機能を備えたwatchOS 9をプレビューしています。
さらにカスタマイズ可能な文字盤、強化されたワークアウトアプリケーション、睡眠ステージ、これまでにない心房細動履歴機能、まったく新しい服薬アプリケーションなどが追加されています。
watchOS 9のデベロッパ向けベータ版はdeveloper.apple.comを通じてApple Developer Programのメンバーに提供されています。
watchOSユーザー向けのパブリックベータ版は、7月よりbeta.apple.comにて提供されます。
watchOS 9は今秋リリース予定で、iOS 16が搭載されたiPhone 8以降およびiPhone SE(第2世代)以降とペアリングされているApple Watch Series 4以降に対して、無料のソフトウェアアップデートとして提供されます。
主な機能
グレゴリオ暦と太陰暦の関係を表現した「ルナー」、アーティストJoi Fulton氏とのコラボレーションによって生まれたApple Watchだけのダイナミックなアート作品「プレイタイム」、クラシックでDigital Crownを回すとスタイルが変化するタイポグラフィが強調された文字盤「メトロポリタン」、完全に生まれ変わり、新しい星図と現在の雲のデータを表示したオリジナル文字盤「アストロノミー」の4つの新しい文字盤が追加されています。
すべての人のための文字盤
ワークアウトアプリケーションのアップデート
お馴染みのセッション中の表示は、Digital Crownを回して読みやすいワークアウト表示を切り替え、ユーザーはさまざまなトレーニングスタイルの重要な指標を確認できるようになります。「心拍数範囲」は、手動で作成することも、パーソナライズされたヘルスケアのデータを使って自動的に計算することもでき、ワークアウトの強度のモニタリングに役立ちます。
スイミングの機能強化
プールスイミングワークアウトの新しいストロークタイプとしてキックボードが検知されるようになります。ユーザーがキックボードを使って泳いでいる時、Apple Watchはセンサーフュージョンを用いて自動的に認識し、ワークアウトの概要ではストロークタイプと泳いだ距離が分類されます。
睡眠に関する詳しい情報
睡眠記録に睡眠ステージが加わり、さらに詳しい情報が提供されます。Apple Watchは加速度センサーと心拍数センサーからの信号を使って、ユーザーがレム睡眠、コア睡眠、深い睡眠の状態にあることを検知します。
これまでにない心房細動履歴
現在、Apple Watchの心電図アプリケーションと不規則な心拍の通知機能によって心房細動(AFib)の兆候を特定することができます。心房細動は、治療をせずに放置すると脳卒中につながるおそれがある主な疾患の1つです。
服薬
ユーザーが服薬リストを作成し、服用スケジュールとリマインダーを設定し、薬の情報をヘルスケアアプリケーションで確認することによって、薬、ビタミン、サプリメントの管理と記録ができます。
その他の機能
Apple Watch Series 7のQWERTY配列のキーボードに日本語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語(メキシコ、スペイン、中南米)のサポートが追加されます。
Apple Watchの新しいクイックアクションでは、ダブルピンチジェスチャーを使って、電話の応答や終了、写真の撮影、再生中アプリケーションでのメディアの再生や一時停止、ワークアウトの開始、一時停止、再開など、さらにたくさんのことができます。